プリペイドとポストペイ
■プリペイドとポストペイ
電子マネーでは、「貨幣」に代わるもので決済を行いますが、実際のお金のやりとりには、「プリペイド方式」と「ポストペイ方式」があります。
「プリペイド」とは、料金前払いのこと。
「ポストペイ」とは、料金後払いのことです。
◆プリペイド
プリペイドとは、料金前払いという意味です。
pre- [ pr, pri ] … 前の、以前の、前もっての意味
paid[ pid ] … 支払われた、支払い済みの意味
反対語はポスト。
プリペイドに対して、後払いの方式のことをポストペイといいます。
プリペイド方式では、あらかじめまとまった現金を入金したり、決まった金額分のカードを購入したりして、商品の購入やサービスの利用に使います。
図書券や商品券などと同じく有価証券として扱われています。
商品券と違うのは、残高がゼロになるまで、細切れに使ってもよく、最後まで使い切れるところ。たとえば商品券は、1枚500円などと決められていますから、500円以下の商品を買った時には、釣り銭が出ないことがあります。プリペイドカードでは、釣り銭という概念がないため、小額に分けて使うことができるのです。たとえば500円のカードで、100円の買い物を5回に分けてすることも可能なのです。
プリペイドカードは、電子マネーとしては比較的古くからあるものです。代表的なものといえばテレホンカード。日本でいちばん最初に作られたプリペイドカードです。テレカは1982年から発売され、2000年頃までずいぶん普及しました。最近では、携帯電話の普及により、あまり使われなくなってしまいましたね。JRのオレンジカードもプリペイドカードのひとつ。これもスイカなど直接改札にも使えるカードの普及によって、あまり使われなくなってきているようです。
最近でもよく利用されているプリペイド方式といえば、ウェブコンテンツを購入するときに支払うためのカード、プリペイド式携帯電話の通話料などがあります。
従来のプリペイドカードは、磁気で記録しており、記録するデータ量がそれほど多くないため、偽造し易いものでした。偽造カードの流通が、大きな社会問題となり、プリペイドカードシステムそのものが見直されています。たとえば、数万円単位で売買されていた高額カード(JRのオレンジカードや、高速料金のハイウェイカードなど)はすでに発売が停止されています。
プリペイドカード=定額商品・使い捨てが多かったのですが、最近のプリペイドカードは、偽造対策としてICカードが組み込まれているものも多く、エディカードのように代金をチャージして繰り返し利用できるプリペイド方式も多くなってきています。代金を「先に払う」か、「後に払う」かの違いだけで、ポストペイのカードについている特典と同等のサービスを受けられるものもあります。
<メリット>
・全額使用完了するまでに、残金で資金運用ができる
・軽くて持ち歩きやすい
・カードごとのプレミアム(特典)がある
<デメリット>
・全額使わないまま使わなくなる可能性がある
・偽造が行われやすい
◆ポストペイ
ポストペイとは、料金払いという意味です。
post- [ poust ] … 後の、後部の、次の意味
paid[ pid ] … 支払われた、支払い済みの意味
反対語はプリ。
ポストペイに対して、前払いの方式のことをプリペイドといいます。
pre- [ pr, pri ] … 前の、以前の、前もっての意味
前払いで料金をチャージしておき、その金額の範囲内を使っていく利用方法をプリペイドといい、プリペイドカードやプリペイド携帯など、言葉としては馴染みが深いでしょう。その反対語が「ポストペイ」。ポストマネーと言われることもあります。これはつまり、使った分の料金を後から支払う方式のことです。
後払い(ポストペイ)にせよ、先払い(プリペイド)にせよ、実際の決済にICチップなどのデータを貨幣の代わりとしているものが電子マネーと言われるものです。
ちょっとややこしいのですが、クレジットカードも代金後払いの決済の方式のひとつですが、ここでいうポストペイドとは少し意味あいが異なります。
クレジットカードの意味は、信用貸しによる販売または金融。信販・月販・消費者金融などのこと。
消費者が店舗などで商品を購入するときにクレジットカードを提示し、その時いったんクレジットカード会社がその店の支払いを肩代わりしてくれるシステムです。カードを利用した人は、クレジットカード会社に「借金」したことになり、後ほどその「借金」を返済することになっています。
この場合、クレジットカードとは「クレジットカード会社」に登録してある「身分証明書」としてのものであって、「クレジットカード」=「貨幣」価値のあるものではありません。
基本的に、電子マネー=貨幣価値のあるものなので、「ポストペイ型の電子マネー」と「クレジットカード」とは別のものだということを理解してください。
とはいえ、ほとんどのポストペイ型の電子マネーは、クレジット決済を基本としており、クレジットカードのサービスの一部として提供されています。
なので、利用代金はクレジットカードの代金と合算して請求されることがほとんどです。
この辺ちょっとややこしいですね。
ポストペイ型のICは、カードに搭載されているものと携帯電話(おサイフケータイ)に組み込まれているものがあります。
<メリット>
・チャージする必要がない
・軽くて持ち歩きやすい
・クレジットカード会社のプレミアム(特典)が利用できる
・偽造されにくい
<デメリット>
・利用限度額の把握がしにくい