電子マネーの技術
■電子マネーの技術
現在、電子マネーというと、「情報通信技術を使って、貨幣をデジタルデータ化したもの」のことをいいます。
情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)とは、情報(information)と通信(communication)に関する技術の総称をいます。
よく日本では「IT企業」という言葉が使われますね。IT(Information Technology)は「情報技術」のことで、通信(communication)が省かれているのですが、「ITC」とほぼ同じ意味として使われています。
デジタルデータ(digital data)とは、コンピューターで処理できるように、自分の持っている情報を「0」と「1」の二進法で表わしたデータのことです。
簡単にイメージで言うと、アナログ時計が0秒から1秒まで進むときに、その継ぎ目がなく滑らかに動くのに対し、デジタル時計は「0、1、0、1、0、1、0、1…」というリズムでデータが送られており、カチカチカチカチと動いています。感覚的につかめますか?
貨幣をデジタルデータ化するといっても、実際の「貨幣価値」は持っていなければなりません。
データ化された媒体(カードや携帯電話など)に、自分の実際に持っている花柄を入力しておき、使えるようにするのです。
貨幣価値は、労働の対価や、資産運用などで得られるものですが、今や給与さえ金融機関に振り込まれることがほとんどですよね。労働の対価が金融機関に振り込まれ、消費者はカードなどによってその情報をやり取りするだけで消費活動が行なえる、つまり、労働の対価から物品の購入まで一度も現金を手にすることなく済ますことができるのです。
こういった現金を使わない取引の方法が、遠方間でのやり取りや、高額所持に対するリスク軽減といった考え方から始まった「為替」から、もっと進化してきています。
別に危険を伴わない身近な買い物、小額の決済に対しても、現金でのやりとりをせず(キャッシュレス)、極力スマートに行おうという、「便利」「簡単」を求めた決済の方法、これらが「電子マネー」なのです。
情報通信技術の利用という意味では、社会の中の大きな経済活動の中で動く資金(国や企業の決済)も、電子マネーなのですが、あまりにも概念が広がりすぎるので、一般的に電子マネーというと「個人」が使う決済手段のことを言っています。
ここでも、情報通信技術を、末端消費者が「小売りレベル」で使うシステムのこと、と考えてくださいね。